こんにちは!
これまで小学生〜社会人まで幅広い層の英検ライティング対策を指導してきたNatsukoです。
今日はこれまで様々な方にライティング指導をしてきた経験から、
「ここを意識すれば、ぐんと合格率が上がる!」と思ったポイントを3つだけご紹介したいと思います。
これは日本語と英語のコミュニケーションの取り方で最も異なる点だと私が思っているのですが、
日本語って、「こういう状況があって、こういう理由だから、私は___と思う」という形で、一番伝えたいことが文の後ろの方に来るパターンが多いんです。
これ、英語にする際にもやりがちで、まず前置きとか理由を述べたくなるんですが、英語母語話者からしたら、すごく回りくどいんですよね。
英語の場合は逆で、
「私はこう思う。その理由は2つあって、1つはこれ。例えば____。2つ目はこれ。例えば_____。」
という書き方が多いです。
この時に大切なのが、段落の書き始めの1文。
この1文目をみた時に、これからその段落でどんな意見が展開されるのかが一目でわかるような書き方で書かれていることが重要になります。これをTopic Sentenceといいます。
①私は以下の2つの理由からこのお題に対して_____だと考える。
I think that ____________ for the following two reasons.
②1つ目の理由は____だからだ。+具体例や根拠を2〜3文で示す。
First reason is that __________.
③2つ目の理由は____という点である。+具体例や根拠を2〜3文で示す。
Second reason is that _________.
④これら2つの理由から、私は______だと考える。
For the two reasons I stated above, I believe that _________.
このように、段落の始めに必ずTopic Sentenceを置く!と意識した上で書く内容を考えたり、構成を考えるだけでもかなり論理性の高い英文になってくるかと思います。
「〜と考える人もいる。しかし、私はこう思う」等、自分とは反対意見の人もいると譲歩してから自分の意見を述べるという書き方、もう少し字数のあるエッセー等では有効な場合があるのですが、英検準1級程度の文字数でこれをやってしまうと、自分の意見をサポートするのに必要な文字数が足りなくなってしまうので、必要ありません!
英検の添削をしているとAlthough…やSome people say that…から文を始めることがパターン化している人が見受けられますが、文字数の無駄なのでやめましょう。
英検の採点において重要視されるのはあくまで「トピックに対する自分の意見を根拠をもって示せているかどうか」です。なかなか言い切るのが難しいなあ・・・というトピックもたまにあったりもするのですが、あまり深く考えずに、トピックに対してどのようなスタンスで論じるかを決めたら自分の意見を分かりやすく主張することだけに意識を向けましょう。
「どちらの意見も一理ある」のような書き方は絶対だめです。
嘘でも構わないので(←笑)、自分の選んだ主張に自信をもって根拠をしっかりと示すようにしましょう。
英検準1級では社会的な問題に対する考えを問うトピックが多く、I prefer…やI don’t like…等、個人的な意見や嗜好は理由として認められません。
例えば、「スーパーでのプラスチック袋の有料化についてどう思うか」というお題があったとします。
ここで「私はいつもマイバッグを持っているので・・・」というような書き方にしてしまうと、あくまであなた個人の問題で社会的な意見が反映されていないとみなされてしまいます。
ところが、主語を「私」ではなく「人々/People」に変えるとどうでしょうか?
“Nowadays, people already got used to bringing their own shopping bags. Therefore, …….”のように、「社会はこのように変わってきている」という社会視点の書き方にすることができます。
一人称を使ってはいけないというわけではありませんが(「私はこう思う」と意見を述べる際にはむしろ使ったほうがいいです)、具体例や根拠を示す際にはできるだけ社会視点にたってPeopleやWeなどの一般代名詞を使うことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか?
ご自身のお書きになった英文をご覧になって、当てはまる点はありましたか?
「論理展開」と「意見をはっきりと述べること」、そして「個人的ではなく社会的な観点から問題を捉える」というこの3点に気を付けることで、とても読みやすい英文になりますよ!ぜひ試してみてくださいね。
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