今回は、インドネシア・バリ島の「ニュピ」について話します。外出や仕事を控え、静かに過ごす特別な一日。何もしない時間を過ごして気づいたこととは?
This is a short and easy Japanese podcast for Japanese learners.
In this episode, I talk about Nyepi, a special day in Bali when people spend the day quietly and avoid going out or working. What did I notice by spending a day doing almost nothing?
みなさん、こんにちは。なつこです。
今日は、7年前にインドネシアのバリ島で体験した「ニュピ」についてお話ししたいと思います。
ニュピは、バリ・ヒンドゥー教のサカ暦の新年にあたる、とても大切な日です。
でも、日本のお正月のように、にぎやかにお祝いする日ではありません。
ニュピの日は、仕事をしたり、外出したり、火や明かりを使ったり、娯楽を楽しんだりすることを控えて、静かに過ごします。
祈ったり、自分自身をふり返ったりしながら、新しい年を迎える日だそうです。
私がバリ島を旅行した時、ちょうどこのニュピの時期でした。
ニュピの前日は、とてもにぎやかでした。
地元のお祭りを見に行ったのですが、町にはたくさんの人が集まっていて、とても活気がありました。
でも、次の日、ニュピになると、雰囲気が一気に変わりました。
町はとても静かになりました。
私は日系のホテルに泊まっていたので、ホテルの中ではある程度普通に過ごすこともできました。
でも、せっかくニュピの日にバリ島にいるので、私もできるだけこの習慣にしたがって過ごしてみようと思いました。
その日はホテルの中で、インドネシアの伝統的な飲み物、ジャムウを作る体験をしました。
それから、特に何かをするわけでもなく、鳥の声を聞きながら、ただぼーっと横になって過ごしました。
普段の私は、時間があると、「何かしなくちゃ」と思ってしまいます。
スマホを見たり、仕事をしたり、次の予定を考えたりします。
でも、その日は、何もしなくてもいい。
鳥の声を聞きながら、ぼーっとしているだけでもいい。
そう思うと、とても不思議な感じがしました。
そして、思っていたよりも気持ちよかったです。
夜になってからも、できるだけニュピの過ごし方に合わせてみることにしました。
電気はつけずに、キャンドルの明かりだけで過ごしました。
でも、そんな中でも、私は何度かスマホに手を伸ばしそうになりました。
特に見たいものがあるわけではないんです。
でも、気がつくとスマホを見ようとしている。
その時に、「ああ、スマホを見るって、もう癖になってしまっているな」と思い、少し反省しました。
普段の生活では、スマホがあれば、いつでもニュースを見ることができるし、SNSも見られるし、誰かとすぐに連絡を取ることもできます。
とても便利ですよね。
でも、便利だからこそ、何もしない時間を自分で作るっていうのは、意外と難しいのかもしれません。
ニュピの日、私は何もしない時間を過ごしてみて、普段の自分がどれだけ「何かをすること」ばかりを考えているかに気づきました。
そして、もう一つ、とても印象に残ったことがあります。
それは、こういう時間を、個人だけではなく、島全体で大切にしていることです。
ニュピの日は、空港も止まって、ほとんどのお店も閉まり、島全体が静かになる。
島全体で一度立ち止まって、静かに新しい年を迎えるという時間を、今も大切にし続けているバリって素敵だなと思いました。
みなさんは、何もしない一日を過ごしたことがありますか?
スマホも、仕事も、遊ぶ予定もない一日があったら、どんなふうに過ごしたいですか?
そして、一日の中に、何もしない時間ってありますか?
今日は、バリ島でニュピを体験した時のお話でした。
それでは、また次のエピソードで。
- 体験する experience
- 娯楽を楽しむ enjoy entertainment
- 控える refrain
- 活気がある lively
- 日系のホテル Japanese-owned hotel
- 〜に手を伸ばす reach for〜
- 癖になる become addictive
- 印象に残る leave an impression
- 立ち止まる stop
