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ことばと、これまで

大学時代、交換留学生としてカナダへ留学しました。現地の学生と一緒に授業を受けたり、さまざまな国から来た留学生と交流したり。ボランティアで日本語クラスにも参加させてもらいました。ことばを学ぶ側にいながら、ことばを教えることにも触れたのが、この頃です。

その後、JICA青年海外協力隊(現在のJICA海外協力隊)の日本語教師隊員として、中国・安徽省の短期大学へ。学生たちに日本語を教えながら、現地の日系企業と大学、大学と大学をつなぐプロジェクトにも取り組みました。

赴任中は、尖閣諸島国有化をめぐって日中関係が緊張した時期でもありました。悔しい思いをすることもありましたが、それ以上に、現地の日本語の先生たちや学生たちに支えられた2年間でした。ことばを教えることは、ことばだけを教えることではない。そんなことを考えるようになったのも、この頃だったように思います。

帰国後は、4年間、日本の公立高校で英語教員として働きました。英語教育の推進校だったこともあり、どうしたら生徒がもっと英語を使いたくなる授業になるのか、試行錯誤する毎日。担任としては、生徒たちが楽しく学校生活を送り、自分の進みたい道を見つけられるようサポートすることにも力を注ぎました。

高校で働いていた頃から、その後のインドネシア赴任中にかけて、オンラインでマンチェスター大学大学院に学び、TESOLと教育テクノロジーについて学びました。

そして再び海外へ。インドネシアでは、国際交流基金の日本語専門家として、現地の中学校・高校で日本語を教えるインドネシア人教師の支援に携わりました。

ここでの仕事は、自分が日本語を教えるのではなく、「日本語を教える人」を支えること。 日本の高校で英語を教えた経験も生かしながら、先生たちと一緒に授業や教師の学びについて考えました。

任期途中にはコロナ禍となり、日本からの遠隔支援へと切り替わりました。オンラインで教師が学べるコースをつくるなど、試行錯誤しながら活動を続けるなかで、マンチェスター大学のオンライン修士で学んだことが、思いがけない形で実践につながりました。

そしてコロナ禍をきっかけに始めたのが、ippo language learningです。

オンラインでの日本語レッスンから始まり、今では、ことばを教えること、学ぶ人を支えること、Podcastで話すこと、そして研究することへ。形を変えながら、ことばの学びにまつわる仕事を続けています。